保育園での誤嚥事故、保育士が行うべき応急処置とは



近年、乳児や幼児の誤嚥事故が注目を集めていますよね。現場で働く保育士さんとしては、とても気になるポイントではないでしょうか。

言うまでも無く、誤嚥事故は児童の生命に関わる重大事故に発展するケースが多く、非常に危険な事故です。今回はそんな誤嚥事故に注目して、保育士として取るべき行動の一例を解説します。

予防が最大の対処法!事故発生に注意しよう

小さな子どもや高齢者に相次ぐ誤嚥事故。嚥下能力の未熟な乳児や児童にとっては、とっても危険です。

保育士の立場としては、誤飲が起きてしまう理由や目安を確認し、未然に防ぐことが一番の対処法であることは言うまでもない事実だと言えるでしょう。

小さな子どもは何でも飲み込む!

保育士の教育カリキュラムでも学ぶ事ですが、基本的に子どもは危機管理を行うことができません。嚥下能力に限って言うならば、危険であることの判断を行うことができず、なんでも口に入れてしまう可能性があるというワケです。

大人ではとても考えられないようなもの、例えばタバコやビー玉、コイン等も何も考えずに飲んでしまいます。(これらは全て、実際に起きた誤嚥事故です)

誤嚥事故の男女比、男の子は要注意!

独立行政法人国民生活センターの統計情報によると、誤嚥事故には男女差があり、同じ年齢である場合「男の子」が頻繁に誤嚥する傾向にあることが明らかになっています。

また、年齢別に比較すると児童全体の誤嚥事故の中で0~1歳(ものが掴めるようになる5カ月以降にかけて、急激に増加する)は約8割と、飛び抜けて事故率が高い点も特徴です。0~1歳時の男の子を保育するときは、特に注意が必要だと言えるでしょう。

危険なおもちゃは遠ざけて

これも保育士にとっては常識ですが、一般的に「直径39mm以下」のおもちゃは児童にとって危険だと言われています。39mmは児童の嚥下能力の限界ラインとして昔から指摘されているサイズであり、基本的にこれより小さなものは遠ざけるべきでしょう。

ただし、40mm以上のおもちゃだから安全が保証されているワケではありません。
(球体や楕円型のおもちゃの場合は、通常よりも危険性が高いと言われています)

人には個人差があるわけで、例え児童の年齢が同じであったとしても、その嚥下能力には当然個人差があります。保育士は児童に携わる専門職として、この点を決して忘れてはなりません。

誤嚥事故発生!応急処置はどうすべき?

誤嚥事故に限った話ではありませんが、人が行う行為である以上、どれほど注意してもミスをゼロにはできません。時には、誤嚥事故が起きてしまうこともあるでしょう。

残念ながら、誤嚥窒息による事故は深刻。(すぐに気道確保処置を行ったとしても)救急車が間に合わない事も珍しくありません。

こうした時に迅速に対処できるのは、現場で働く保育士だけです。児童を預かる専門職として、基本的な応急処置は心得ておきましょう。

年齢別に大紹介!児童の応急処置

満1歳未満の児童の場合は、体幹機能が未発達であり非常に脆弱です。したがって、大人を吐かせるような強い力を加える方法を取るのは危険だと考えられています。基本的に無理をせず、様子を見ながら問題の解決へとアプローチすることが大切です。

1歳児以下の場合

  1. まずは気道を確保する姿勢を取り、吐くために必要な体勢を整えます。
  2. うつぶせの状態にして、背中の上部をノックするように叩きます。
  3. 児童が自力での嘔吐を行おうとしていれば、様子を見る。

1歳児以上の場合

  1. 後ろから児童を抱える体勢を取ります。
  2. お腹の上部周辺を手で確認します。
  3. 力を加えて押し上げるように刺激します。
  4. 児童に嘔吐の気配があるか、様子を見ます。

※嘔吐兆候が見られないからといって、無理に力を加える行為はご注意を。

こんな時は逆効果!?児童の状態に注意して

誤嚥事故が発生した場合、基本的な応急処置は嘔吐対処だと考えられます。ところが、児童の状態によっては、この嘔吐反射が逆効果となってしまう事もあるようです。

応急処置が不適切な状態を以下にまとめて記載するので、児童が該当の状態に陥っている時は注意してあげましょう。

児童の意識が混濁、痙攣を起こしている

一般的に、児童の意識混濁や痙攣状態は非常に危険な兆候と考えられます。こうした状態に瀕している児童に対して応急処置を実施することは不適切である可能性もあるので、保育士は医療機関への緊急連絡を行うことが推奨されます。

薬物及び刺激物の誤飲

保育環境に最適化している保育現場で、薬剤や刺激物の誤飲事故が起きてしまう可能性は、ごく稀です。しかし、レアケースであるが故に、実際に起きてしまうとベテラン保育士さんでも対処を誤りがち。注意が必要だと言えるでしょう。

薬物や刺激物の誤嚥も、基本的に強引に嘔吐を促すことはキケンだと考えられます。医療機関への連絡を行い、誤嚥した物体の把握が大切だと言えそうです。

何を飲み込んだかの確認も忘れずに

実際に誤嚥窒息の現場に立ち会った方の中には、パニックになるあまり「児童が何を飲み込んだか?」を見落としてしまうことが珍しくありません。

医療機関に搬送するにあたって、情報は多ければ多いほど治療の役に立ちます。自身での認識が難しい場合でも、現場の他の保育士さんと連携し、できる限り飲み込んだ物体を把握すると良いでしょう。

最後に

誤嚥事故はひとたび対応を誤ると、瞬時に児童の命を奪ってしまいかねない大事故です。「うちは気を付けているから大丈夫」、「そう起きるものではないだろう」と安易に考えず、常に注意しておきたいところですね。

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