保育現場で増えている「新人保育士いじめ」の実態とは



労働環境の問題が議論されたり、待機児童の問題があったり、深刻化に歯止めがきかない保育士不足。今は一人でも多くの保育士が必要とされているのに、現場から去っていく人が後を絶たないのも現実です。

それに拍車を掛ける新人保育士いじめの実態について、具体例に基づいて対処法を考えていきます。

新人保育士Aさん(短大卒/21歳)のケース

短期大学で、子どもの頃から憧れていた保育士資格を取得して、念願の保育の現場に入ることができたAさん。目立つタイプの学生ではありませんでしたが、真面目で誰にでも優しく相談事などを持ちかけられることも多かったそうです。

そんなAさんが新卒で採用された保育園で新人いじめにあってしまいました。

先輩保育士からの保育中のいじめ

Aさんは1歳児クラスを先輩保育士2人と共に受け持つことになりました。優しい性格のAさんなので子ども達や保護者の方からの人気があったそうです。
勤務態度もとても真面目でした。

ある日、Aさんが子ども達を集めて手遊びや絵本を読んであげていると、先輩保育士の一人が後ろにいた子ども達に向かって「なにしてるのかな?おもしろくなさそうだね」と言っているのが聞こえたのです。もう一人の先生も明らかに聞こえる位置にいたそうですが見てみぬふり。

その時はAさんは気のせいだと思おうと努力しましたが、その日を境に保育中の罵声や無理難題を押し付けられることが増えていったと言います。

ある時には少しのミスで子ども達の前で叱り付けられ、雑務ばかりを命令されて子どもと関わる時間をほとんど取れなかった日もあります。あらかじめ組まれていたシフトなのに前日に、急に代わりに土曜出勤をするように強要されたこともありました。

理不尽ないじめが長期化

 

真面目なAさんは誰に相談することもできず、毎日同じ部屋に居て見ていたはずの先輩保育士もとうとう助けることがなく、徐々に体調を崩していきます。

保育園で働き始めてから半年ほど経った頃に、そんな様子のおかしいAさんを心配した母親が話を聞いてくれましたが「いじめなんてない。先輩は優しいし素敵な保育園だよ」と伝えたそうです。

それから三ヶ月後、憧れの保育士として働き始めてたったの九ヶ月でAさんはうつ病と診断され休職、そのまま体調は回復せず退職することになってしまいました。

先輩保育士からの無理難題、正しい対処法は?

こうした新人いじめはAさんに限ったケースではなく、「新人の通過儀礼」のように蔓延してしまっている保育園が少なくはないようです。

Aさんのケースでは自分ひとりで解決しようと思ってしまったことが、うつ病になり退職をする結果につながってしまった大きな原因だと考えられます。

もし途中で主任や園長など上司に相談したり、友達や家族に話をすることができていたらうつ病になる前に違った行動ができたかもしれません。

保育業界に残る“悪しき風習”

新人いじめは「通過儀礼」などではありません。そんなものはただのいじめであって、それ以上でもそれ以下でも無い恥ずべき行動です。

もし、先輩保育士からいじめを受けた場合には、まずはいじめに屈せず毅然とした態度をとりましょう。無理難題をどうにか聞こうとしたりするのは、相手の行動を助長させてしまいますし、負担が大きくなってしまいます。

それでも解決しないのなら、上司への相談が必要になります。ただし、上司すらも見てみぬふりをしているケースもありますから、そうした場合には第三者の専門家に相談をすると良いでしょう。

カウンセラーや電話相談などを利用して、気持ちを吐き出し、転職を考えたり建設的な意見を一緒に出してもらうのです。

男性保育士Bさん(他業種の経験あり/27歳)のケース

子どもと関わることが好きで、近所の子どもや4つ歳の離れた妹とよく遊んでいたBさん。

大学を卒業後に一般企業に入社し5年間勤務していましたが、子どもと関わる職業に就きたいと改めて思い、会社に勤めながら保育士資格試験を受験して見事保育士資格を取得しました。

そして、勤めていた企業を退職し、私立の保育園に転職できることが決まりました。

保育中のいじめと男性保育士であることでの不当な扱い

Bさんは男性の保育士であることもあり、幼児との関わりができるように幼児のフリー(休みの保育士の代わりや、人手が必要な時に3~5歳児クラスに入る)として働くことになりました。運動神経も良かったBさんは、園庭遊びで同時に色々なクラスの子どもから一緒に遊ぼうと誘われるような、幼児さんから人気の先生になります。

しかしBさんの中には29歳で新人であることや、出産や育児を経験していない負い目があったのも事実でした。

そんな人気者のBさんを良く思わなかったのか、年下の先輩保育士から執拗ないじめを受けることになります。

疑問を解決しようと質問をすると「そんなことも分からないの?男だから仕方ないか」と馬鹿にしたような発言をされたり、Bさんが居ない時に陰口を言われることも日常茶飯事でした。

相談をしても解決に繋がらない環境

Bさんは耐えかねて園長に話をしましたが、その年下の先輩保育士は新卒から5年勤めていることや、園長先生と懇意にしていることから何も対処をしてもらえませんでした。

それどころか「あなたの努力が足りないからじゃないの?」と追い討ちをかけられ、園長に相談したことで先輩保育士からの風当たりはますます悪くなっていきました。

結局Bさんは体調を崩したりするようなことはありませんでしたが、務めていた企業を辞めてまで入った保育園をその年度末で辞職することになったのでした。

陰口への対処と上司が相談に乗ってくれない場合

陰口というのも立派ないじめの形であって我慢したら良いものではありません。
ただ、面と向かって、止めてと言っても「そんなこと言ってない」と白を切られる場合もあります。

上司に相談をしたBさんの行動はおおむね正しいものでした。
しかし、Bさんの職場では上司が先輩保育士の方の肩をもち状況が良くならないばかりか、逆に状況が悪化してしまう結果となりました。

このようなケースではBさんのように個人で動くことができても解決が難しい場合が多いです。

一つの選択肢として「転職を視野に入れる」のも良いでしょう。全ての保育園にいじめが蔓延しているわけではありません。働きやすい職場というのは必ずあります。

泣き寝入りはしない、転職も視野に入れる

新人いじめがある環境と言うのは、そうそう環境改善はされないでしょう。毅然とした態度で抗議をすることで解決するケースというのもあるかもしれませんが、まずは上司やカウンセラーに相談をするのが一番です。

それでも解決しない場合には、心身を壊してしまう前に違う園を探してみましょう。

今は必要な保育園の数に対して保育士が不足しているので、求人はたくさんあります。雇用条件や労働環境など広く探すことで、その人にあった職場は必ず見つかるはずです。

保育士を辞めてしまうほど我慢するのなら、違う保育園で自分らしく働くことを考えてみてください。

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