待機児童対策で保育士の処遇が改善?!人材不足解消につながるか



世間に知られて久しい「待機児童問題」は、近年更に注目度を増しています。国は目玉となる幼児教育無償化政策を中心に、2019年度よりさらに保育環境の整備・対策を進める考えです。

もちろん、現場で働く保育士の処遇改善にも、新たな政策が検討中。教育環境の整備と並行して保育士の所得拡大が議論されています。

待機児童の現状

厚生労働省によると、平成29年4月1日時点での待機児童数は「26,081人(前年度比2,528人増加)」。全国での保育所利用児童数は約255万人と報告しています。

単純に計算すると待機児童数は全体の約1%ですが、待機児童数はそのものは前年度と比べて10%程度も増えており、お世辞にも良い状況とは言えません。

政府も増設を進めるが…

もちろん、国も手をこまねいてこの状況に甘んじているワケではありません。平成29年度4月1日時点で、保育関連施設の定員は274万人を記録。これは前年度と比べて約10万人ほど増加しており、かなりの勢いで拡充を見せています。

また、2019年より段階的な導入される「幼児教育無償化政策」についても、施設不足対策にテコ入れを行う予定です。

政府は無償化により増加が見込まれる入園希望者の受け皿対策として、

  1. 2020年度末を目途に約32万人分の保育関連施設の拡充
  2. 保育士給与を月額3,000円相当のベースアップ

上記2点の対策を盛り込んでいます。施設の定員枠や総数を増加、更に人材確保のために待遇面を改善する目論見です。

保育士にとって、これらの政策は雇用拡大および所得増進に繋がるため、それ自体悪いものではありません。程度の差はあれ、保育士にとってプラスとなる要素です。

果たして本当に実現できるのか

幼児教育無償化政策は、一見すると利用者の費用負担が解消され、保育士にとっては処遇改善に繋がる「Win-Win」政策です。

ところが、いざフタを開けてみると政策に疑問の声も。

  • 「ただでさえ入れないのに…無償化で子供が沢山押し寄せる!」
  • 「保育園を希望したのに、認定こども園しか空いてないなんてことは?」

政府は保育関連施設の拡充を目指しているものの、総数を広げるだけで精一杯。

  • 希望する保育施設に入れず他の選択肢を強いられる
  • 無償化に伴う入園希望者が増加。更に保育施設が不足する

このような状況の発生は、当然懸念される事態です。一連の政策で目標数を達成できるかは、まだまだ不透明だと言わざるをえません。

保育士の人材確保が急務

こうした待機児童問題の根底には、「保育士及び保育施設の不足」があると言われています。実際、保育士不足と施設不足は切っても切れない関係で、

  • 保育士が不足が影響して、施設が定員拡充を躊躇ってしまう
  • 保育施設が不足して、保育士が希望する施設で働けない

どちらが不足していようとも、悪循環へと働きます。こうした状況下では保育士の確保が難しく、厳しい環境と言わざるを得ません。今回の政策が人材確保にどの程度踏み込むか、今注目を集めています。

保育士への処遇改善内容

毎年のように不足が生じる保育士ですが、幼児教育無償化政策が本格導入となる2020年度以降は、更に需要が増加するものと見られています。

保育士には「月額3,000円」のベースアップ!

現時点で政府が発表している政策は、先ほどご紹介した「保育施設の拡充に伴う雇用拡大」及び「人材確保に伴う月額3,000円程度のベースアップ」の2種類です。

「3,000円のベースアップ」は若干少ないと感じてしまうかもしれません。しかしながら、今回の処遇改善は「月単位」。年単位で換算すると36,000円になり、無視できない金額です。

従来の処遇改善も継続予定!

幼児教育無償化後も、既に実施されている処遇改善は当面継続の予定です。保育士にあたっては人材確保が急務であるため、

  • 保育士に対する住宅補助制度
  • 子育て期保育士児童の優先入園
  • 給与等の処遇改善・各種手当

各自治体が実施する、これらの支援制度はそのまま享受することができます。一部不安視する声もありましたが、まずは一安心といったところではないでしょうか。

転職を利用した処遇改善

実は今回の無償化に伴う最大の処遇改善は、「転職チャンスの増加」にあるとも言われています。無償化が進むと、今まで様々な事情で入園を断念していた家庭の子たちも増えると見られており、

  • 保育士に人気の「ホワイト保育園」の求人が増える
  • 人材確保が加熱して、賃金や休暇日数に恵まれた求人が登場する

これまでお目にかかれなかった、「優良求人」の登場が期待できます。

ひと口に保育園と言っても、その待遇や処遇は園の方針により様々。特に保育士さんにとって働きやすい職場の「ホワイト保育園」は離職率が低く、このような機会でもない限り採用のチャンスはありません。より働きやすい環境を手にするためにも、求人情報には目を凝らしていきたいところです。

最後に

賛否両論の幼児教育無償化政策ですが、保育士目線ではベースアップや雇用機会の拡充など、それなりのメリットが期待できる内容です。

既に一部の園では応募者の増加に備えて、求人情報の展開が進んでいます。今後無償化が本格導入されるにつれて、ホワイト保育園と出会う機会が増えてくるかもしれません。

<参照>
保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)及び「待機児童解消加速化プラン」集計結果を公表/厚生労働省

幼児教育無償化19年度に先行実施 閣議決定/毎日新聞

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